今回はラタトゥーユにはかかせない、あのハーブ!ローズマリーです。

 

おいしいですよね、ラタトゥーユ。

 

☆ローズマリー (マンネンロウ)...シソ科の小低木

 

 ハーブの中でも際立って香りが強いため「芳香の王」と称賛されてきました。古代ギリシャでは結婚する男女の冠を作ったことから「冠の草」とも。

 お香としても使われるほどの高い香りには、頭をすっきりして記憶力を増す働きがあります。そのため思い出の象徴とされ、葬儀の際には死者にいつまでも忘れない証しとして墓にローズマリーを散らす習慣があったとか。

 

「ハムレット」にも、オフィーリアが「これは思い出のためローズマリーよ、お願い覚えておいてね」という台詞があります。

 

 

 興奮作用を持つティーは、心身両面の疲れを取って全身の機能を高めるだけでなく、肌や髪をリフレッシュし、精力増強効果もあるため「若返りのティー」として愛飲されてきました。

 

 ちなみに、エリザベス一世はローズマリーのリンスで美しい髪を保ったとか。

 

ローズマリーという名は「海のしずく」という意味のラテン語が由来です。

名前の由来は水辺を好んで育成するのが理由だそうですが、海と記憶の意味を内包しているのがひどくノスタルジックですよね。

 

 

 

 

 

 

☆スウィートミント (スペアミント)...シソ科の多年草

 

 カルボンという成分のため、刺激の強いペパーミントに比べて甘みのある清涼感があります。味もややソフトですが、消化を助け血液の循環を良くする働きや殺菌作用はペパーミントにひけをとりません。

 

 中世には、床にばらまいて踏んだ時に立ちのぼる香りで部屋をよい匂いにし、同時に虫よけにも役立てていました。

 

 

 ガムや歯磨き剤でなじみのあるハッカの香りは、口中を清潔にして虫歯を予防し、息を爽やかにします。

濃くいれたティーの蒸気を吸うと鼻づまりがすっきり入浴剤にいれると疲れた精神がときほぐされます

 

 だれもが好む香りのハーブティーの定番。

 

料理用としてもポピュラーです。どのハーブとも相性がよいので、ブレンドにも使いやすいアイテムです。

 といいつつ、以外にミントの入ったブレンドは飲みにくいときがあります。

私たちのなかでのミントは文中にもあるように、ガムなどでよく知っている味を想像してしまいます。

ところが、ハーブティーのミントの味はそういった味とは少し違い、青臭さやガム以上の香りがあり、そのため、受け付けない・・・という人もいます。

 

とはいえ、このミントはとても使い勝手がよく、紅茶にいれればミントミルクティーに、グレープフルーツジュースにいれればハーブ入りジュースになり、ストレートやブレンドで飲む以上に飲みやすくおいしいものになったりもします。

まあ、いささか好き嫌いはわかれそうですが、私はミントミルクティー大好きです。ミントには鎮痛効果もありますから、風邪のときににもいいですよ。

ハーブ入りジュースはマロウと一緒にいれてもいいですし、ミントがグレープフルーツのすこしきつい苦みや風味をカバーしてくれて、飲みやすくしてくれます。

 

特にまだ最近暑い日が続きますから、ぜひお試しください。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、「古くから親しまれてきた」と申しましたが、どれくらいまえから存在したかというと

古代ギリシャ、ヒポクラテスの時代(というと・・・紀元前460ごろでしょうか?)にまでさかのぼります。

彼の書いた医学書の中に

 

「植物の煮出した液を飲む」「浸出液を飲む」

 

といった処方があり、これがハーブティーの起源といわれています。

 

 

紅茶、珈琲が伝わるまで、ヨーロッパでお茶といえば「薬」としてのハーブティーで、中国や日本のようなお茶をの文化を持つ国もありましたが、心身ともにケアをする民間療法として今日まで受け継がれ、1960年ごろにアメリカからヒューマンポテンシャル運動により動き出した自然志向とともに世界各国へ広がりました。

 

ちなみに日本にハーブティーが入ってきたのは20年ほど前で、薬草茶としての意味合いよりも、紅茶や珈琲に手を出すような、西洋の憧れのようなそんな雰囲気がうかがえます。

 

 

だからなのかはわかりませんが、私自身はハーブティーを飲むならブレンドで飲みやすいものにしか手が出せません。

飲むならやはりおいしいものが飲みたいですもん。

 

文献にはヨーロッパではメジャーなお茶、そう書かれているものはけっこうありますが、飲んでおいしいものは以外にすくないんですよね。

 

まあ、上記の歴史や日本でのハーブティーというのはつまりはそういうことなのでしょうね。

ヨーロッパではお薬です。

つまり多少まずかったり苦かったりしても、

 

「薬だから」

 

その意識で片がつくのです。しかし日本では嗜好品あつかい。好みじゃなければ飲めません。

いくら体に良かろうが、飲みにくかったりおいしくないものを無理やりのむのは逆にストレスがたまってしまいそうですよね(笑)

 

薬草茶ですから、用法容量体質時期(妊婦さんは飲まないでください!なハーブティーが多々あります)はきちんと守らなければなりませんが、

おいしいと思えるハーブティーをおいしく飲む

これが一番よいハーブティーの飲み方ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

身も蓋もない回答を言うならば、

 

ハーブを使っていれたお茶。

 

でしょうね。実に身も蓋もない回答です。

とはいえ、ここを読んで下さってる方はそんなこと聞いてないと思うので、もう少し詳しく説明いたします。

 

 

ハーブ=薬草

一つ前の記事で、ハーブについてはこう説明しました。となれば、ハーブティーは当然

 

ハーブティー=薬草茶

こうなります。

ヨーロッパなどを中心に、古くから親しまれてきたもので呼び名は「ハーバルティー」「ティザーヌ」

など色々あるようです。

 

 

 

聞いたことはあるけれど、意外とわかってないもの。意味を知らないものというのは多いですね。

ハーブも以外にもそんなもののような気がします。

 

まぁ、簡単に言ってしまえば『薬草』『香草』です。

ローズマリー、ローレル(月桂樹)、パセリ、セロリ、クレソン、ミント・・・etc

料理を好む人はこれらの香草類を一度は使ったことがあるんじゃないでしょうか。

これらの植物はすべてハーブに分類されます。

 

また、驚いたことにサクランボオレンジなんかも実はハーブに分類される植物です。

とはいえ、ハーブティーなど使われる場合はたいてい葉っぱや茎や、ガク、種といった部位ですので、まあ、なんといいますか果肉を使うことは少ないので、ハーブティーを買うときは気をつけて下さいね。

果肉が入っておいしそう~とか考えていますと、もれなく期待を裏切られます。

 

もちろん日本の植物の中にもハーブは存在して、草むしりなどで刈られてしまうドクダミもハーブです。

 

なかなかそういった面で考えたり、意識したり、そもそも知識として持っているわけではないですからあたりまえなんですが、この『ハーブ』とよばれる存在は実はけっこう身近にあるものなのです。

 

 

 

 

 

昔から香味料として、またアニス酒の材料としてヨーロッパでは広く使われてきた草です。

 

☆アニス (アニシード)...セリ科の一年草

 甘い香りの種はケーキやクッキーなどによく使われますし、アニス酒の材料としても知られている植物です。

 

文献に残るもっとも古いハーブの一つで、出井署の時代には税として使われていたほど価値の高いものでした。中世ヨーロッパでは医薬品として利用され、この種を噛むとしゃっくりが止まるといった民間療法も盛んだったようです。

 

 

 アニシードのティーに含まれる、血行をスムーズにする働きや、胃腸の収縮を鎮めて痛みを抑える作用腸内ガスの排出をうながす力は、生理日の不快な症状追放に最適。お腹の張りを抑え、生理痛をやわらげてくれます

 

そのうえ、ゆるやかなエストロゲン作用がホルモンの動きを整えて、生理痛のイライラをやさしくカバーします。

 

その他の効能:空気嚥下症、消化不良、胃痛

 

お菓子に使うのはアニスの種を粉末状にしたもの。

ハーブティーとしては、カモミールとの相性が良いようです。

 

 

 

 

 

タイムは多年草の植物で、昔から香味野菜として使われてきました。

 

 

☆タイム (タチジャコウソウ)...シソ科の小低木

 

 トロイ戦争の引き金となったスパルタ王妃ヘレネの涙から生まれたといわれる伝説のハーブ。

 

「タイム」とはギリシャ語の「勇気」という意味で、アテネでは「タイムの香りがする」は最大の賛辞だったとか。中世ヨーロッパでも勇気のシンボルとして、女性は戦地に赴く夫や恋人にタイムの刺繍をしたハンカチを贈ったそうです。

 

 

 すがすがしい香りには、血圧を下げて体に活力を呼び起こす働きがあるので、目覚めのティーに最適。

 

朝に弱い低血圧の人のエンジン始動を助けます。昔は女性が失神した時の気つけ薬だったくらいですから、効果はバッチリでしょう。

 

 主成分のティモールの抗ウィルス作用は、アレルギー性鼻炎の人を悩ます起床時のくしゃみや花粉症も抑えてくれます。

 

 

 その他の効能:鎮静作用、風邪、インフルエンザ、湿疹、じんましん、疲労、倦怠、貧血

 

名前の由来は他にもあり、ギリシャ語の「チュモス」・・・「香らせる」という意味の言葉からきているとも言われています。

 

保存特性も有していますから、昔は防腐剤の代わりにしていた時代もありました。

 

 

 

ミントのハーブティーは二種類り、その一つがこのペパーミントです。

 

☆ペパーミント...シソ科の多年草

 

 ペパーミントは、百種類以上あるミントの中でも特に強い香りが気持ちを高揚させてファイトを湧かせるため、ギリシャ・ローマ時代には活力の象徴とされていました。

 

そのためミントにまつわる神話には、妻がありながらメンテという妖精を愛したタフガイ、冥界の神プルトンが登場。

 

怒った妻がメンテを小さな白い花に変えて踏みつけたところ高い香りが漂って、それがミントになったと伝えられています。

 

ヒポクラテスはこの話を引用して、男性はミントの使用には注意せよと忠告したとか。

 

 

 オールマイティの力を持つハーブといわれるだけあって、さまざまな症状に適応。消化不良や吐き気、特に乗り物酔いに効果がある事で知られています。

そのほか、頭痛、生理痛の緩和にも有効。冷やしたティーはしゃっくりの特効薬です

 

 

 その他の効能:血液循環、歯痛、歯肉炎

 

見てわかる通り、鎮痛作用を有しています。そしてオールマイティーに効くとあったので、本から効能すべてをあげてみました。

正直、やらなきゃよかったと思います。

 

効能羅列

 

アルブミン、泌尿器炎症、膀胱炎、糖尿病、尿毒症、貧血症、低血圧症、血行障害、高血圧症、疲労倦怠、冷え性、鼻炎、鼻咽頭炎、喉炎、口臭、咳、喘息、喘息性気管支炎、気管支炎、喫煙者の咳、アレルギー性喘息、胸部圧迫感、空気嚥下症、肝臓障害、胆のう炎、胃炎、胃痛、胃潰瘍、坐骨神経痛、神経炎、静脈瘤、不安神経症、月経不全、月経不順、月経過多、月経閉止、生理痛、じんましん、湿疹、アレルギー、花粉アレルギー、花粉症、風邪、インフルエンザ、足が重い、関節症

 

 

多っ・・・。

 

 

 

 

 

飲みやすいレモンシリーズその3ですね。

 

『バーベナ』『ベルベーヌ』といったらたいていは『レモンバーベナ』を指します。

ただ、これも本によって書かれる名前が違うことが多く、別のものかな?と悩んでしまいそうになりますが、同じ植物です。

 

 

☆レモンバーベナ (ベルベーヌ/バーベナ)...クマツヅラ科の多年草

 

 和名をクマツヅラという植物。オフィシナル種とシトロネル種があります。

 

・オフィシナル種はヨーロッパ原産で、古代ギリシャ時代から呪術や神事に欠かせない特別なハーブでした。「バーベナ」とは『祭壇に飾る草』という意味です。

 

・シトロネル種は南米原産で、より効力が強いため、次第にこちらが主流になりました。

 

「風と共に去りぬ」にもスカーレット・オハラがバーベナティーを飲む場面があります。フランスでは今もお茶として日常的に飲まれています。

 

 

 最大の効力は食欲を増進させること、強い消化作用と興奮作用が胃腸の働きを活発にします。虚弱体質で食欲不振の人におすすめ。

 

 レモンライムの風味がもたれやむかつきを取って、心地よい空腹感を感じさせてくれます。

 

 

その他の効能: 月経による偏頭痛、動悸、発汗過多

 

 

 

 

 

 

 

セージはスパイスとしても使えるハーブです。

また「庭にセージがあれば死ぬことはない」ともいわれているほどで、色々な効能を持っています。

 

 

☆セージ (サルビア)...シソ科の小低木

 

 学名の「サルビア」がラテン語の『治す・敬う』の意味であるとおり、中世ヨーロッパでは万能に効く薬草として大事にされました。

 

それだけにエピソードが豊富です。

 

 その一つがタブーを犯して人間を愛したため命を失ったセージという名の妖精が、美しい花に変身。花そのものを「セージ」と呼ぶようになったという北欧の伝説です。

 

 

ちなみに、イギリスでは「長寿を願うなら五月にセージを食べろ」ということわざがあるそうです。

 

 さまざまな効用の中でも際立つのが、精神のバランスを回復させ身体全体のバイタリティを高める働き。

 

 キリッとした強い香りは、ここ一番!という時の集中力アップの特効薬です。

 

 そのほか、血圧や血糖値の正常化を助けるなど、セージの花言葉『尊敬』に値するすぐれものといえます。

 

 

 そのほかの効能:月経の正常化、更年期障害、低血圧症、静脈瘤、痔...etc

 

 「サルビア」というとわかりやすくて良いのですが、園芸用のサルビア(ヒゴロモソウ)とはまた別の薬用種なので、間違っても園芸用のサルビアでハーブティーを入れないようにしてくださいね!